お店で出せるぐらいの味
3連休最終日。今日は朝からなんだか眠いけれど、日は照っていて、燦々と気持ちいい。
日記配信をして、原稿に取り組む。
わたしの執筆における、このところのいちばんの悩みは「文字数」かもしれないなあ、と思う。誌面の寄稿が増え、「1,900字でお願いします」「2,000字でお願いします」とご依頼をいただくことが多くなった。
けれどもこれまで、文字数に関しては自由度の高い「web連載」や「本の短編集」を書くことが多かったばかりに、あまり厳格に「分量」というものを気にすることなくやってきてしまったのだ。その影響もあって、「1,900字ぐらいのつもりで短くまとめよう」と思って書いてみても、「さあ!」と、いざ文字数をカウントすると、だいたいいつも3,800字ぐらい書いてしまっている。その度に「ああああああ」と崩れ落ちる。そして、文字数を削るというのはとてもとても難しい。
本来は、文字数をカウントしながら執筆できる機能を使えばいいのだろうけれど、それを使うと文字数ばかりに気を取られて、細かな描写やそのときの気持ちの表現を「削ろう、削ろう」と気が傾いて、自分らしいものがどうにも書けないのだ。
そんなこともあって、「一旦書いて、確認する」という方法で進めているのだけれど、いつも文字がずいぶんと溢れ返っている。グラスに注いだとしたら半分以上がこぼれているという状態なわけだから、これは尋常ではない。もう、ビッショビショだ。途中で何度も確認はするのだけれど、結局最後までダーッと書き上げるとやっぱり溢れ返ってしまう。「4,000字ぐらいの余裕がないと、出来事の描写やそのときの気持ち、それらを通して伝えたいことのすべてを書くのは難しいやん!」と毎度思ってしまうけれど、それでは依頼に応えられていない。腕がないのだ。これは、わたしの甘えで弱点でもある。練習して練習して、とにかく精進するしかないなあと思う。ビッショビショを治したい。今年、乗り越えたいテーマのひとつだ。
夕方は散歩をする。「ちょっとした駐輪場」ぐらいしか作れないようなスペースであっても、更地にされた土地を見かけると、夫は「ここにスーパーができないかなあ」と言う。そして、あたまの中で工事をして「営業できなかったわ」とさみしそうにつぶやく。そりゃあそうだろう。もう少し近くにスーパーができるといいなあ。
寒空の下うろうろと歩き回ったあとは、またいつも通りコーヒーを飲む。アイスコーヒー党のわたしでも、さすがに体が冷えすぎたために、やむを得ずホットコーヒーだ。ここでまた、仕事や暮らしのさまざまを話す。叶えたいことも、解決するべきこともたくさんある。
スーパーに寄って帰る。今夜は夫が「ノンフライメンチカツ」に挑戦したいと言うので、わたしは、近頃わたしの中で大流行している「サバ缶」を使ったサラダを作った。
夫は見事なメンチカツをこしらえた。サクサクでジューシーで肉汁が溢れ出す。まるでノンフライとは思えない仕上がりだった。あまりにもおいしくて「お店で出せるぐらいの味だよ」と言うと、あたまの中でしばらく考えて「営業できなかったわ」とつぶやいていた。
営業するのは、なんとも難しいのだ。
※これはエッセイではなく、あくまで紙に書いているつもりの「日記」です。
すでに登録済みの方は こちら