マーライオンの休日

4月8日の日記です。
中前結花 2026.04.09
誰でも

早起きに大成功。今日は特別な日だ。
だけど朝いちばんにやることは変わらない。まずは、日記を書いて日報を書いて、日記配信をして、コロッケ(犬)にごはんを食べてもらって、しばし戯れる。
メールを少しだけ返させてもらって、そのあとは部屋を大片付け。近頃、制作物があったりして、ペンや画用紙やいろんなものが散乱しているのだ。なんとかリビングを中心にスッキリさせて、メイクをする。
そして、跳ねるように目的地に向かうのだった。


今日は友と、お昼から「ピザ」を食べる約束をしていた。ずっとずっと「ピザが食べたいね」「なんかピザが食べたい気分だね」と話していたから、念願であった。
そう、今日は1日「お休み」をいただくことにしたのだ。
時間がない。少しでも前に進めないと間に合わない。だけども、もう胸がひたひたで。溢れ出そうなものがいっぱいあった。いろいろが重なって、もう落ち着いて原稿に向かうことがなかなか難しくなっていた。限界だった。
今日は1日、友にいっしょに過ごしてもらう。そうやって自分を守ることにしたのだった。

変わり種のピザはおいしかった。生ハムに蕗、サーモンに……なんだかいろいろなものが乗せられていた。なんとも華やかだ。以前にも来たことのあるお店で、正直なところ、ずっとずっと願っていた「チーズたっぷりのシンプルなピザ」ではなかったものだから、「ピザ気分」は実はまだ少し残っているのだけれど、味はとにかくおいしかった。「旬の食べもの」もたくさん食べられた気がする。
そして、マーライオンのようにドバーーッ!と近頃、同時多発的に発生したあれこれを聞いてもらったり、互いの近況を(毎日、連絡を取っているけれど)話したり、もう止めどなく出てくる出てくる。
やっぱり「対面」でしか話せないこと、伝わらないことっていっぱいある。日々支えられているけれど、こうやって会うことでより癒しをもらえる。パワーをもらえる。


そして、おいしそうなお店を探してケーキ(紅茶のシフォンケーキ)を買って、また少し移動して、わが家に来てもらった。3月にわが家にやって来たコロッケ(犬)をはじめて紹介できて嬉しい。
コロッケもわたしに癒しをいっぱいくれる。だけれど、「こんな可愛い子がいたら、放っておけないでしょう」と言われて、「まさにそうなのよ!」とわたしは頭を抱えながら答える。そう、お世話が大変というよりも、放っておくのが可哀想で。
コロッケが来てからというもの、だいたい2〜3時間に1回は少し遊んで、抱っこして、あれこれといっしょに時間を過ごしている。本当に本当にかわいい。けれども数分のこととはいえ、このスケジュールを逼迫させている原因のひとつであることもやっぱり事実で、それでも家族として必要な時間であるから、それはもうどうしようもないのだった。
赤ちゃんのうちは、こういう日々がしばらく続くのだろうなあ。
赤ちゃんのコロッケがすごくすごく愛おしいというのも、またあるけれど。

紅茶のシフォンケーキは本当においしかった。そして、4時間以上ふたりは話し続けた。ああでもないこうでもないと喋り続けて、時間は瞬く間に過ぎていった。まったく不思議なものだなあ、と思う。日々、連絡を取り合っていても「生の友だち」はやっぱり違うのだ。


最後にふたりで少し出かけて、そこでも2時間ほどいっしょに過ごし、それぞれ帰宅する電車に乗るため別々の改札をくぐってお別れするとき、
「ちょっと話せなかったな」
「まだ話し足りなかったな」
と言って別れた。どれだけ話しても、友とのおしゃべりは尽きない。ずっとずっと尽きないのだ。


帰ってまた、メールを返させてもらったり、制作物に取りかかったりして、「完全なお休み」とはいかなかったけれど、ずいぶん英気を養えた。胸でひたひたになっていたものが少し軽くなった。心持ちが変わった。
つらいときに必要なのは友だ。結局、友なのだ。
マーライオンの休日は終わった。

※これはエッセイではなく、あくまで紙に書いているつもりの「日記」です。

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